頼れる病院検索サービス ヨミドクター病院ガイド検索サービス

病院ガイド歯科医院検索サービス

文字サイズ
スタイルシート有効時のみ文字サイズが変更できます。

トップ > 病院検索トップ > 歯科医院検索 > 特集 > 歯列矯正特集

歯科特集一覧

【歯列矯正特集】
矯正の開始時期、所要時間、方法は、実に様々

治療と歯科選びのポイント Q&A矯正

美しい歯並びに「矯正治療」を行うことは、見た目だけの問題ではなくよくかめるようになり、健康の土台を作る。また、むし歯や歯周病も予防できる。
専門医・認定医のいる医療機関への治療体制や料金体系などのアンケート結果を一覧表にまとめた。

イラスト●高橋マヤ

矯正歯科治療が必要な理由

 歯並びが悪いと、体にどんな影響があるのだろうか。

 第一に、食べ物がかみにくい。次に、しゃべりにくい。歯ブラシがあたりにくく、むし歯や歯周病になりやすい。

 子どもの場合は、あごのスムーズな成長を妨げる可能性がある。不自然なあごの動きとなるため、あごに痛みが出る顎(がく)関節症の原因となる場合もある。

 矯正歯科治療は、しっかりかめるように歯並びを整えることで、体への悪影響を防止することが第一の目的である。

 顔の印象が変わることで、自信がついたり、積極的になったり、心理面にいい影響が期待できるというメリットもある。

歯を動かすために使う装置

 永久歯の治療は、歯1本1本にブラケットと呼ばれる器具を着けて行う。このブラケットに金属製ワイヤを通し、歯に弱い力をかけ続けると、歯根を支える歯槽骨が作りかわり、歯を動かすことができる。

 ブラケットとワイヤからなる装置(マルチブラケット装置)を着ける期間は2〜3年。月1回程度、診療所でワイヤの向きや角度を調整する。

 装置を歯の裏側に着ける舌側(ぜっそく)矯正という方法もある。舌側矯正は、装置が見えないというメリットがある。ただ、歯を移動させるのに通常に比べて時間がかかる。また装着や調整に時間がかかるため、料金が高めだ。


弱い力をかけ続けることで歯を動かす


マルチブラケット(表側)


舌側矯正で使う装置

子どもの矯正

 一般的に永久歯が生えそろう前を「Ⅰ期治療」、生えそろった後を「Ⅱ期治療」として、2段階に分けて進める。

 Ⅰ期治療では、自分で取り外しができる装置(床型矯正装置など)を使うことが多い。この時期は、あごが大きくなる時期と重なるため、夜寝ている間、バネなどで外側に力をかける装置を口の中に着けて、成長を促したり、数本の歯を移動させたりする。本格的な治療に入る前の準備の意味を持つ。症状が軽い子どもではⅠ期治療で済み、後は経過観察という場合もある。

 Ⅱ期治療では、大人と同様にマルチブラケット装置を使い、本格的に歯列を整える。

 子どもは、いつごろから治療を受けるのがいいのだろうか。

 日本矯正歯科学会理事長で、愛知学院大学歯学部教授の後藤滋巳さんは、「特に、何歳までがいいということは、あまり明確ではありません。不安を抱えて悩むよりも、早めに矯正歯科専門の歯科医に相談することをお勧めします」と話す。

治療料金

矯正歯科の治療料金(読売新聞社調べ)
日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会、日本矯正歯科協会の3団体が認定する専門医にアンケート。277施設から回答を得た

 読売新聞では、日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会、日本矯正歯科協会の3団体がそれぞれ認定する矯正歯科専門医にアンケートを行い、所属する325診療所の治療料金などについて尋ねた。

 矯正歯科は原則、保険がきかない自由診療であるため、診療所ごとに料金は異なる。大きくいって項目は、相談料、検査・診断料、治療料金に分かれる。子どものⅠ期、Ⅱ期料金、成人の通常(表側)の矯正、舌側矯正に分けて尋ねた。平均金額を算出したのが右の表。

 多くの診療所では、子どものⅠ期、Ⅱ期治療の合計金額が大人の治療料金を超えないように配慮されていた。

 後藤さんは「料金は治療の難易度や治療期間などによりますが、大人の治療で50万〜100万円くらい。金額が大きいため、装置を着ける前に、治療の内訳やそれぞれの金額、支払いの方法などについて聞いておいたほうがいいでしょう」と注意を促す。

外科的矯正とは……

 あごの骨の位置や大きさが原因でかみ合わせが大きくずれていたり、顔が左右非対称でゆがんでいたりすることがある。

 いわゆる、下あごが前に出ている受け口が代表的なケースだ。歯を移動するだけでは、十分なかみ合わせが得られない場合は、「顎変形症」という診断で、あごの骨を切って位置を動かし、かみ合わせを整える外科的矯正歯科治療が行われる(左イラスト参照)。

 後藤さんがこう説明する。

「まず、あごを動かす位置を想定して、手術前にあらかじめマルチブラケット装置で歯を移動させる治療を行います。1〜2年程度かかります。手術の後は2〜4週間の入院が必要です。切ったあごの骨が固まるのを待ちます。その後さらに、良いかみ合わせが得られるように半年ほど、微調整の矯正を行います」

 外科的矯正は、患者の近くの診療所で矯正歯科治療、歯科口腔(こうくう)外科などがある病院で手術、という具合に医療機関の連携のもとで行われることが多い。

「顎口腔機能診断施設」の指定を都道府県から受けている医療機関での治療なら、保険診療となるため、外科的矯正を希望する患者は診療所で確認しておこう。

矯正を受ける前に

 矯正歯科治療を受けるにあたって、どんな点に注意すればいいだろうか。

 後藤さんはこうアドバイスする。

「矯正は、装置を患者さんがうまく使ってくれないと、歯科医師が思い描いた効果が出ません。そういう意味では、患者が受け身にならずに、治療に積極的になってもらいたいと思います。歯科医師と二人三脚でゴールを目指しましょう」

(渡辺理雄)

プロフィール

「患者さんの積極的な姿勢が大切。歯科医師と二人三脚でゴールを」
後藤滋巳さん(愛知学院大学歯学部教授)
日本矯正歯科学会理事長 1952年生まれ。1977年、愛知学院大学歯学部卒業。

では矯正に関するQ&Aをご紹介します。

|矯正◎治療と歯科選びのポイント|

歯列矯正治療を行っている病院一覧を見る

企画・制作:読売新聞東京本社広告局