学校法人 順天堂 順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センター学校法人 順天堂 順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センター

インタビュー

家族介護者へのサポートにも配慮した安全で質の高い認知症医療を追求


副院長 教授
一宮(いちみや) 洋介

メンタルクリニックは老年精神医学に基づき、認知症を主として老年期うつ病、妄想性障害、不眠症など高齢者の精神疾患を対象とした診断・治療を専門的に行っています。予約制による外来診療のほか、認知症病棟と身体合併症病棟を計129床有し、認知障害や随伴症状によって家庭や施設での療養が困難となられた方の入院診療に当たっています。身体合併症病棟では一般診療科と連携して、肺炎、骨折、低栄養状態をはじめとする認知症の身体合併症への治療も行っています。認知症の随伴症状である幻覚・妄想、抑うつ気分、睡眠障害、不安、誤認などの精神症状や攻撃、興奮、徘徊・彷徨などの行動障害に対しては、精神医学的薬物治療を行ないます。薬物治療では2011年から販売が認可された新薬をすぐに導入し、治療の選択肢を広げるとともに、アルツハイマー病に対する原因療法に関わる最新の臨床試験も積極的に行っています。非薬物療法としては、生活機能改善訓練や嚥下体操などに力を入れ、食事や排泄、周辺症状等の改善を図っています。このほか、介護者へのサポートも大切な認知症治療の一つとして取り組んでおり、認知症家族介護者に向けた集団精神療法(グループ療法)を実施しています。

目標は患者さんの生活の質を高く維持していくこと


院長補佐・診療部長 教授
古川 芳明

高齢化社会をむかえ、一部の神経細胞が徐々に死滅してしまうために生じるパーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患を有する患者さんの数は年々増加してきています。当高齢者医療センターの脳神経内科では5人の日本神経学会専門医が、火曜・水曜の午前に設けたパーキンソン病関連疾患の専門外来も含めて、運動障害疾患(パーキンソン病・進行性核上性麻痺・多系統萎縮症・脊髄小脳変性症など)、認知症を前景とする疾患(アルツハイマー病・レビー小体型認知症など)、および脳血管障害の患者さんを毎日診療しています。

神経変性疾患の治療は生涯におよぶことが多いため、患者さんの生活の質を重視した診療を心がけています。生活の質をできるだけ高く維持するためには、患者さんとご家族の方々にも病気のことに関して学んでいただき、転倒による骨折や嚥下障害による誤嚥性肺炎の併発を防いでいくことが重要となりますので、話し合いの機会を多く設けるようにしています。

患者さんと平等の立場で接して真摯にお付き合いしていくことが大切と考えており、当高齢者医療センター内のリハビリテーション科・メンタル科および地域の医療機関・福祉施設の方々と連携を図り、個々の症例に適した長期的な治療を行っています。

効率的・効果的な地域連携システムを構築


循環器内科 科長 教授
宮内 克己

狭心症、心筋梗塞などの冠状動脈性心疾患は増加傾向にあり、予後も悪化するケースが多い疾患です。高齢者では検査や治療における合併症も誘発しやすく、熟練した医師による低侵襲な検査・手術が必須となります。心臓の手術が上手くいっても、歩けなくなってしまうといった結果にならないように、患者の情報の共有とチーム医療は非常に重要です。同時に、加齢は心身の機能が低下していくフレイル(※)を発症しやすい傾向になります。フレイルを経てから、要介護状態へと進むのが一般的と考えられていますから、プレフレイルを捉える予防医学もとても大切。そのためには地域での病診連携は欠かせません。大学の附属病院である当院の役割も大きいものと自覚し、当院を中心に、効率的・効果的な地域連携システムの構築をめざしていきます。

順天堂の理念は「不断前進」。これは患者の診断名、病因、重症度、合併症の有無、この4つに対する問題意識を持ち、決して立ち止まらないことと私なりに理解しています。そして学是である、他を慈しみ、思いやる心である「仁」。今後も、「不断前進」と「仁」を胸に、情熱を持って医療に携わっていきたいと考えています。

※加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下した状態。

ロコモーション外来で健康寿命を延伸


整形外科 科長 先任准教授
岩瀬 嘉志(よしゆき)

当科の重点治療対象は高齢者に多い骨粗鬆症、下肢関節疾患、腰部脊柱管狭窄症です。こうした疾患は、骨折や関節機能の低下、脊柱の変形などで日常生活を著しく低下させてしまいます。適切な保存治療や手術加療が必要なことはもちろんですが、超高齢社会を迎え、健康寿命を伸ばし予防することがとても大切になってきました。こうした運動器疾患を防ぐ試みとして、ロコモーション外来を設け、積極的な啓蒙活動を行なっています。痛みが出たなどの明確な自覚症状がなくとも、なんとなく足腰が弱ってきた、将来への不安感を抱いているだけでも受診できます。薬物療法や手術の治療はもちろん、具体的な運動指導、生活指導なども行い、患者さんとの継続的なコミュニケーションを実践しています。当科の専門医が講師となる市民公開講座も定期的に開催、地域の健康促進にも積極的に取り組んでいます。

高齢者では合併症を誘発している可能性が高いため、内科をはじめ、他科とのチーム医療もとても大切。常に最適な診療計画を提供できるように、全科のカルテを共有しています。また、大学附属病院である利点も最大限に活用、大学本部とも密接に連絡を取り合い、骨腫瘍などの生命に悪影響がある病状へも迅速に対応していきます。

病院DATA

学校法人 順天堂 順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センター

住所
〒136-0075
東京都江東区新砂3丁目3番20号
TEL
03-5632-3111
ホームページ
http://www.juntendo.gmc.ac.jp/
アクセス
  • 【電車の場合】 東京メトロ東西線南砂町駅より徒歩5分(3番出口 エレベーター・エスカレーターあり)
  • 【バスの場合】 ①JR総武線亀戸駅より「江東高齢者医療センター」行き(亀23系統) 約25分
  • ②東京メトロ東西線東陽町駅より「臨海車庫」行き(錦22系統) 約10分
  • ③東京メトロ東西線東陽町駅より「東大島駅前」行き(陽20系統) 約10分

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