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震災では持ち前の行動力を発揮
「Do & Think. まずは実行だ」(1)
3月11日。東日本大震災が発生したとき、機敏な行動で次々と対策を打ち出し、10日後には、福島県いわき市の老人介護保健施設「小名浜ときわ苑」の入所者と職員など約200人の受け入れを、千葉県鴨川市の「かんぽの宿鴨川」と協力し、実現させた医療機関がある。その名は「亀田メディカルセンター」。この行動が、その後「鴨川モデル」と呼ばれ話題となる。
"3本の矢"が医療・学校・社会福祉
3つの法人を支える
亀田メディカルセンター(亀田総合病院、亀田クリニック、亀田リハビリテーション病院の総称)は医療法人鉄蕉会の中核であり、その他関連法人として、学校法人鉄蕉館、社会福祉法人太陽会がある。現在、東京駅から東京湾アクアライン経由で、病院前まで高速路線バスが走る。
今その鉄蕉会の陣頭指揮を執っているのが、亀田隆明氏である。亀田隆明氏は、江戸時代から代々続く医師の家系である亀田家に生まれ育つ。10代目の父、俊孝氏が立ち上げた医療法人鉄蕉会を2008年に引き継いだが、すでにそれ以前から、経営的な手腕を発揮していた。弟である信介氏(亀田総合病院長、社会福祉法人 太陽会理事長)と省吾氏(亀田クリニック院長、学校法人 鉄蕉館理事長)は双子で、まさに兄弟が"三本の矢"となって、日夜、奔走している。
周囲が皆医師のため、医師になることが当たり前だと思っていた。東大闘争のまっただ中に高校時代を過ごした。通学していた麻布学園はその影響を大きく受け学生運動が盛んだったので、政治家になることなどを考えなかったわけではないが、結局は、医師の道を選んだという。兄弟全員が医学部に進み、隆明氏は、日本医科大学に進学した。
東日本大震災のときのことに、話を戻そう。
横手山頂にて、プロスキーヤー三浦雄一郎氏と弟と(中学2年生)
「私たちのやり方は、『Do & Think』。まず実行することから始めています。周囲から見るとたいしたことはやっていないと思われるかもしれないが、他所が動く前に行動するということがモットーです。危機対応はスピードが勝負。3月11日の夜には、当院からのDMAT第1陣が現地に到着、13日には、横須賀米軍病院長経由で米国第7艦隊総司令官やワシントンにまで連絡をとって、救助に向かう航空母艦に医師を乗せるのであれば、米国の医師免許を持つ複数の医師を当院から出せる旨も伝えました。とにかく、震災直後から、困っている人を可能な限り受け入れるつもりで、対応しました。
危機対応というのは、外科でも救急でも同じで、素早く、適切にABCの順で行動することが重要です。議論したり、会議したりしても救命できません。過去に例のないことだとしても、あるいは平常時の規制を超えてでも、正しいという信念の下に素早く行動することが求められます。皆がそれをまねてくれるようなモデルケースをつくり、全体がその方向に向かうよう、勇気を持って第一歩を踏み出すことが私たちの役割だと思っています」
(2)へ続く
記事提供:株式会社メディカル・プリンシプル社
2011年8月号より
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- 「恥をかいてもかまわないから
臨床研修中は人一倍、基本手技の練習を」 - 亀田隆明 (かめだ・たかあき)
- 医療法人鉄蕉会 理事長
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1978年 日本医科大学医学部 卒業 同大附属病院第二外科教室 勤務 1979年 順天堂大学胸部外科大学院入学 1983年 順天堂大学医学部胸部外科教室大学院 卒業、医学博士 授与 1983年 亀田総合病院心臓血管外科勤務 1985年 医療法人鉄蕉会 副理事長 2004年 国立大学法人東京医科歯科大学 理事(医療担当)就任 2008年 同大学 同理事退任、同大学客員教授就任、医療法人鉄蕉会理事長就任
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