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ドクターインタビュー 〜 ドクターの肖像一覧

震災では持ち前の行動力を発揮
「Do & Think. まずは実行だ」(4)

亀田 隆明 (かめだ・たかあき)
医療法人鉄蕉会 理事長

来年に向け医療大学開設
4-4制医師養成も視野に

現役時代、心臓血管外科医として外山先生(左)と鈴木先生(右)と

 鉄蕉会のルーツは、亀田家6代目の自證氏が長崎で学んだ蘭学を伝えるための学問所と隣接した診療所を開いたのが始まりである。

「ですからどちらか片方だけということではなく、両方が"家業"なのです。最初から教育と臨床の両輪でずっとやってきました」

 2010年に学校法人鉄蕉館の認可が、さらに今年の3月31日に大学設置認可申請を行い、前述の隆明氏の弟で学校法人鉄蕉館理事長の亀田省吾氏が中心となり、来年に向けて亀田医療大学の開校準備を進めている。今ある亀田医療技術専門学校は、3年制の看護師養成課程と助産学科を有している。

「優秀な看護師というのは、医療には欠かせません。まずは『亀田医療大学』を看護学部単科でスタートさせ、さらに将来的には、4-4制のメディカルスクールも意識しています。なぜ、4-4制にこだわるかと言いますと、現在、日本で医師になるには、6年制という1つのパスウェイしかありません。18歳で医学部に入りますが、現役で入るためには、16歳ぐらいから勉強をしなくてはなりません。16歳で自分の職業を決められる人がどれぐらいいるでしょうか。

 もし16歳で決められなかった場合でも、大学卒業後、大学院で学び、医師になれる道が別にあってもいいのでないかと考えているのが、4-4制のメディカルスクールです。更にハーバード大学がそうであるように、新たに付属病院を作らず、複数の既存の医療機関と連携することで設置経費を大幅に低減し、リーズナブルな学費で学べる環境を作ることが肝要だと考えています。米国は4-4制が基本ですし、韓国でもすでに約半数が4-4制で医師になっています」

 亀田総合病院が臨床研修病院としての指定を受けたのは86年。当時、指定を受けていた民間病院は限られていた。その後、研修医を受け入れ続けて四半世紀、順天堂大学心臓血管外科の天野篤教授、心臓血管研究所の田邉大明部長や東邦大学の尾崎重之教授も、亀田のシニアレジデント出身者として活躍している。

「現代医療はまさに、チーム医療です。そのチームの頂点にいるのは、多くの場合、医師です。患者さま1人1人に対しプロジェクトチームが編成され、800人の入院患者さまがいれば、800のプロジェクトチームが編成されます。それが、同時進行で動いています。その多職種から成るプロフェッショナル集団のリーダーは、ほとんどの場合医師です。医師には、スタッフたちに尊敬され、チームを統率してゆくリーダーシップを身につけてほしいと考えています」

「さらに、研修医期間中は、オーソドックスなエビデンスに基づいた考え方をしっかり学んでほしいと思います。そして、どんなに恥をかいてもかまわないので、人の倍も3倍も基本手技をやっていただきたい。自分より若い人がどんどん下から育ってくるので、この時期にしっかり身につけないと後から身につけるのは困難だと思います。点滴一つ、やらされているなどと思わず、奪ってでもやるぐらいの気迫がほしいのです。日本の医学部教育でもっとも欠けているのは、実践的な臨床教育なのですから」

取材:中村明
文:松田淳
撮影:寺尾豊

記事提供:株式会社メディカル・プリンシプル社
『DOCTOR'S MAGAZINE』2011年8月号より
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プロフィール

「恥をかいてもかまわないから
臨床研修中は人一倍、基本手技の練習を」
亀田隆明 (かめだ・たかあき)
医療法人鉄蕉会 理事長
1978年日本医科大学医学部 卒業 同大附属病院第二外科教室 勤務
1979年順天堂大学胸部外科大学院入学
1983年順天堂大学医学部胸部外科教室大学院 卒業、医学博士 授与
1983年亀田総合病院心臓血管外科勤務
1985年医療法人鉄蕉会 副理事長
2004年国立大学法人東京医科歯科大学 理事(医療担当)就任
2008年同大学 同理事退任、同大学客員教授就任、医療法人鉄蕉会理事長就任

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