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【レディースドック特集】
婦人科へのアクセスツールとして 「レディースドック」の受診を

女性特有の疾患は、通常の健康診断ではなかなか発見が難しいもの。増加傾向にある婦人科系疾患の早期発見のためにも、「レディースドック」の活用を! 若い女性にも知っておいてほしいその内容や重要性について、医療法人社団こころとからだの元氣プラザの小田瑞恵先生にうかがいました。

女性特有の疾患をしっかりチェック、定期的な検診で早期発見を。

●レディースドックと人間ドックの違い
 通常の人間ドックは男女共通の項目で行います。企業などで行う定期健康診断より多岐にわたる項目で、より詳しい検査をすることができます。レディースドックは、人間ドックに子宮や乳房などの婦人科項目を盛り込んだ、あるいは婦人科に絞り込んだ検診を行います。これらの「検診」は、ある病気にターゲットを絞った検査項目をセレクトできるのも特徴です。

 一般的なレディースドックは、子宮頸がん検診、乳がん検診を基本項目として、オプションとして甲状腺ホルモン検査、子宮体がん検診などを追加するコースが多いようです。

 婦人科系疾患で近年増加傾向にあるのが、乳がんと若年者の子宮頸がんです。いずれも早期発見が重要になります。そのためにも定期的な受診をおすすめします。

増加する子宮がん、乳がんへのリスク軽減を

●20代も要注意の子宮頸がん
 20代から30代の女性の間で急激に増加しているのが子宮頸がんです。一般的に子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。子宮頸がんは腟の奥にある子宮の入口にできるがんで、子宮体がんは、子宮の内側(子宮内膜)にできるがんのこと。レディースドックでは主に子宮頸がんの検診を行います。

 検査方法としては基本的に、問診、内診、子宮頸部(入口)をこすり細胞を摂取して調べる子宮頸部細胞診、超音波検診などを行います。また、子宮がんの原因となるHPVウィルス感染の有無を調べるHPV検査や子宮頸部を拡大鏡で観察するコルポスコープ検査を行うこともあります。

(以下、(1)部位別がん罹患率(女性)グラフ及び(2)年齢階級別がん罹患率/子宮頸グラフ)

●自覚症状が気になったら子宮体がん検診を
 子宮体がんは、主に40代以上の更年期前後に発症し、初期でも不正出血などの自覚症状を伴うことが多いとされています。検査は子宮内腔に器具を挿入するので、多少の痛みや出血を伴います。また、妊娠の可能性のある方は検査はできません。気になる方は、自覚症状をひとつの目安として、婦人科を受診することをおすすめします。

●早期治療で治癒率も高まる乳がん
 日本において、女性のがんの中で最も多いのが乳がんです(※1)。しかし、乳がんは早期に発見し、早期に治療すれば、治る確率の高いがんです。罹患率は40代になると急激に増加するので、40代以上の女性は2年に1度は必ず受診したい検査です。レディースドックでの乳がん検診は、通常、触診、マンモグラフィー、または超音波検査を実施します。マンモグラフィーは、乳房を板で挟んでX線撮影をする検査です。マンモグラフィーと超音波検査の両方を併用するのが理想的です。

※1.独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター調べ

何歳ぐらいから受診をしたほうがいい?

 女性は羞恥心などから婦人科をためらう傾向や、妊娠したら受診するものと考えている人も少なくありません。妊娠してから受診となると、セクシャルデビューから10年ちかくの空白が生じてしまいます。ライフサイクルの変化に合わせて、20代のうちから定期的に検診を受けることが大切です。

 ことに子宮頸がんは若い女性の間で増加しています。子宮頸がん検診は、セクシャルデビューから3年以内に検査を開始し、以後定期的に検診を受けることがのぞまれます。子宮頸がんになった場合、上皮内がんで発見できれば、安全に子宮を残すことができます。早期発見が非常に大切です。

 まずは基本項目を受診し、年代、自覚症状やリスクに合わせてオプション検査、甲状腺ホルモン検査などを追加していくといいでしょう。

レディースドックは女性の医師が担当している?

 各医療機関によって異なりますが、必ずしも女性医師・女性スタッフが担当しているわけではありません。最近では、女性医師・女性スタッフのみで行う医療機関も増えてきているので、気になる方は事前に医療機関に問い合わせを。

費用はどのくらい?

 一般的にスタンダードな人間ドックとレディースドックをセットにした検診で7〜10万円程度、婦人科のみの検査で4〜5万円程度が目安です。

 一例として、こころとからだの元氣プラザでは、婦人科・乳腺科に加え、循環器・呼吸器・消化器のチェックもできるトータルコースで73.500円(税込み)、婦人科・乳腺科に絞り込んだコースで36.750円となっています。

医療機関を選ぶポイントは?

 基本的な検査項目はいずれの機関も同様でしょうが、中には、生理痛、不正出血、おりもの、生理不順などの女性な特有な婦人科全般のトラブルや悩み相談から組み立てている医療機関もあります。婦人科のかかりつけ医を持っていない方は、利用してみてもよいでしょう。

レディースドックを受診する場合には

 婦人科やレディースドックを初めて受診する方は、「初めて」だということを医師・スタッフに伝え、不安な点やわからないことがあれば、遠慮なく聞いてみましょう。婦人科に慣れていない方は、検診で何をするのか分からないと不安を持たれことが多いようです。まずは検診に行く前に、資料などをきちんと読んでおくことをおすすめします。

 他の科と異なり、婦人科のかかりつけ医を持っている女性はまだまだ多くありません。日常的な女性特有の悩みやトラブルは、かかりつけ医に相談した方がスムーズです。レディースドックの受診を婦人科にアクセスするツールとして利用していただけばと思います。

プロフィール

小田 瑞恵 (おだ・みずえ)
医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ 診療部長
東京慈恵会医科大学 産婦人科講師

東京慈恵会医科大学付属病院 東京都がん検診センターを経て、2002年より女性のための生涯医療センター(こころとからだの元氣プラザ)。
日本産婦人科学会専門医。日本臨床細胞学会 細胞診専門医・評議員。日本婦人科がん検診学会 評議員。国際細胞学会認定細胞病理医(FIAC) 。International Academy of Cytology Cytopathologist。
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会 読影認定医。
著書 『女性のからだの悩み早わかりハンドブック』(主婦の友社)など。
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